山田ゆうすけのブログ

「耳」で歌うと上手くなる!(9)


=東京音楽隊でのリハーサル =

ブラスバンドオーケストラ生伴奏の話をもう少し続けます。海上自衛隊東京音楽隊の拠点は世田谷区にあります。用賀駅(東急・田園都市線)から徒歩10分の場所で60人編成が練習できる「奏楽堂」という講堂のようなスタジオでリハーサルをさせてもらいました。本番前の3日間リハーサルに立ち会ったが初日はまだ出場歌手がそろわない。そこで、29曲の演奏の仮ボーカルをすべて私が歌うという無謀な体験話です。

課題曲は13曲ですが、女声キー、男声キーなどすべて「Key」が違うため29演奏、基本別物なのです。3時間に及ぶ歌唱リハを行いましたが、別に歌が上手いわけでもなく、加えてKeyが高すぎて「鶏の首を絞める」で表現がぴったりのひどい高音か、低すぎて気持ち悪いゾンビ歌唱となってしまうことも少なくありませんでした。一生懸命伴奏くださっている隊員の皆様には申し訳なかった。(それでもないよりは練習しやすいだろうの思いである)その経験からこれは大変だと思いました。

まずは「テンポ感」が思った以上につかみにくい。つまりノリにくいということです。そして、リード楽器と管楽器が奏でる伴奏、なかでも和音感はとても美しくうっとりするような生サウンドではあるが、出場者にとってはちょっと戸惑うだけではなくどういった加減がベストかを自分で制御するのが難しいだろうなと体感しました。カラオケのある種のやたらドラムとベースを強調した音源に慣れてきたでしょうから。

音楽隊とも相談して、急きょドラムやベースの音を多チャンネルのマイクで拾ってよりクリアに強調するような音響を、そしておかず(別名合いの手)と呼ばれるのフレーズを多く演奏するピアノ、ハープにもマイクの本数を増やしてもらうこととしました。これで、少しでも歌手に「うっとり感」が増せばいいなとの思いでした。

「心が伝わる歌」の選手権であるが、いかにこの豪華な生伴奏にうまく合わせられるかという勝負になりそうでした。つまりは「耳」の力の勝負なのだ、と言いたいところに着地です。

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