山田ゆうすけのブログ

音楽著作権シリーズ⑫「恋ダンスの動画アップ削除!」


あの人気の「恋ダンス」を歌って踊ったすべての動画アップが削除されるそうである。

「いや、削除してください!」勧告。

 

昨年TBSで放映されたドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の主題歌である「恋」は楽曲に合わせてダンスする大ヒットとなり、「私も踊ってみた!」的な動画は、YOU TUBEを始め、動画投稿サイトの中で、「ピコ太郎:PPAP」と共に2016年ネットを大いに賑わせた。

昨年日米国大使だったキャロライン・ケネディさんが、大使館職員と一緒に投稿した動画なども話題を呼び素晴らしい人気であった。

 

だが、その歌手である星野源さん所属のビクターエンタテインメントから、9月以降次々と削除される事態になった。何が起こっているのだろう?

同社のHPでは、「削除手続きが始まる前に、可能な限りお客様ご自身で“恋ダンス”動画の公開中止・削除の作業を行っていただきますよう、お願いいたします」と呼びかけ、今後はその行為は著作権上許されないと間接的に?指摘している。

 

朝日新聞デジタル 2017年9月21日

http://www.asahi.com/articles/ASK9G4F5GK9GUCVL00L.html

 

理由としては、

 

・個人・非営利を目的として “恋ダンス” 動画を制作し、公開していること

・CDや配信で購入した音源であること

・動画で使用されている音源の長さがドラマエンディングと同様の90秒程度であること

 

を条件に、かなり異例の「寛容さ」で、使用をフリーにしてきた。

しかし、これは「期間限定、条件つきでの許可でした。ということで、もうおしまいです」ということらしい。

公式的には、曲の販売元ビクターエンタテインメントが、8月末に同社ホームページ上で「著作権法に基づく動画削除の手続き」を宣言し、投稿者に自主的な削除を求めたためとなっている。

 

巷の反応をツイッター等いろんなサイトが載せているが、総じて「がっかり…」「冷める…」「無粋だなあ…」など、残念と批判的な意見が多い。

「ドラマが盛り上り、視聴率競争の間だけかぁ…」という人の不満が本音だと思う。

 

普通は簡単にOKしないことを『期間限定で公式に許可します』って言った。

 

そして『期間が終わったので削除して下さいね』って言うことはどこも責められるものではない。

しかし、ここまでオープンにしたのなら、「興ざめ」するような処置は、かえってマイナス効果の方が多いのではないかと思う。

音楽業界が超氷河期と言われる中、こうして健やかに育った人気コンテンツには、音楽ビジネスを活性化させる大きな力を持っていると信じる。なのに…。

 

最近、著作権が目に見えて厳しい管理下に置かれてきたような気がする。悪いことではなく、いいことだと思う。

しかしながら、せっかく得た人気が、こういうことでマイナスになることを良く考えて判断すべきではないか。こうして許諾を寛容に進めた施策はファン寄りのアプローチとして残して行って欲しい。

 

無理に削除しなくとも、どうせ時間と共にFade Outするのだから。