山田ゆうすけのブログ

歌と健康


「幸せホルモン!」

ある歌手から『歌で幸せホルモンが分泌し、健康になる!」と題して、講演依頼の打診があった。地方で歌手をやりながら、老人ホームや、ケアハウス、コミュニティホールなどで歌うことを奨めながら高齢者の健康維持活動のボランティアを積極的にやっているそうである。

そこで、カラオケなどで楽しく歌うと、「幸せホルモン」の分泌が盛んになり、抵抗力が増して病気にかかりにくく、何よりもボケなくって認知症予防にいいという説得力があるらしい。それで、「幸せホルモンと歌と健康」みたいなキーワードでネットを検索すると、山田の名前が出てきたらしく、ぜひお願いしたいという打診である。

(そうか、この人には本を出したことは言ってなかったかも。。。)

実は、2年ほど前にこれに関する本を執筆した。その本の評価記事『介護ポストセブン』というサイトで見つけたらしい。(私も知らなかった)

https://kaigo.news-postseven.com/4399/2

 

そうなのだ、このブログでもおなじみのオリンピック応援歌「フレーフレー東京 ~世界を一つに ~」を一緒に作った台湾出身のお医者様Dr.周東と一緒に書いた本である。

先生は、医学的な部分を、私はそれを実践する音楽と、全体のシナリオ作りを担当した。

「医師と作曲家が共同開発!」という出版社の付けてくれた飾りの言葉がすごく気に入ったことを思い出した。

「もの忘れ・認知症にならない:楽しく歌うだけで脳がたちまち若返る」

「幸せホルモン」とは、痛みを和らげてくれたり、気分を良くしてくれる「エンドルフィン」や、沈んだ気分を高める「ドーパミン」、さらには、心地よい興奮と爽快感が得られる「ノルアドレナリン」などである。歌を歌うことで、こうした「幸せホルモン」の増加が効果的になり、細胞を増殖、修復させ、脳に良いこと言われている

 

  • 自分の歌声で脳底動脈をはじめとする脳血管の血行を促進する作用がある。

さらに、下垂体、視床、視床下部、脳幹、中脳を刺激することが出来る。

  • ナチュラルハイ」と「リラックス」の繰り返しによる脳波の変化
  • これらの脳の活性化により「幸せホルモン」である「ドーパミン」「ノルアドレナリン」「エンドルフィン」「アドレナリン」「セロトニン」「オキシトシン」などの分泌が活性化される

 

というステップで進み、幸せのループの源となる。

 

もちろん、周東先生のお話を聞きながらであるが私はこれを「幸せホルモンで元気な幸せループ」という表現の図をを創作した。(トップキャッチ写真参照)

 

「代謝力のアップ」「細胞の活力化」「血管の活力アップ」「小腸の活力アップ」「筋力量アップ」「免疫力アップ」、「自然治癒力アップ」などに強く結びつき、「幸せホルモン」増加の効果は、ぐるぐるとループを回る。この「幸せループ」こそ日々の生活の中でこの本が掲げる「認知症」にかかりにくい体質つくりに大いに役立つとDr.周東は力説する。

つまりは、みんなでカラオケを楽しめば健康になれますということである!

 

そしてこの本に付属させたDVDの中にも課題曲として入れたのがこのブログでも紹介した、オリンピック応援歌「フレーフレー東京 ~世界を一つに ~」である。

 

少し前に出版した本ではあるが、思わぬところへ一人歩きしてお声がかかったことに気を良くして、次回もう少し中身をご紹介しようと思う。

「ナチュラルハイで幸せホルモン!」

歌うことでナチュラルハイになると幸せホルモンが分泌し健康にいいことを前回書いた。

何人かの方から質問攻めにあったのが、「ナチュラルハイ」ってなんなのか?という疑問。

「ナチュラルハイ」とは「自然なハイテンション」と言う意味で、「ハイテンション」とは、心理学で難しい表現をすると、自己超越することを指し、一種のエクスタシー状態に入ることと理解されている。つまり、走ることで精神的、高揚・満足感の得られることを「ランナーズハイ」といい、ロックコンサートやスポーツの応援で興奮する「大声ハイ」などが良く知られている。また、「アルコール」や「たばこ」により一時的に手軽に「ハイ状態」も作れるらしいが、健康面ではあまりお勧めできない。

カラオケで思いっきり歌ったり、コンサートで心身ともにノリノリになるとき作り出されるハイ状態は、開放感、爽快感、幸福感を通じて脳の活性化を促し、とくに脳波に強く作用する。この脳波の変化が、「幸せホルモン」の分泌を活性化させる。

具体的に、カラオケルームを使用してAさん(男性66才)、Bさん(女性57才)、Cさん(女性53才)に毎週2~3回カラオケ教室に通って、3~6か月歌い続けていただいたところ、最高血圧が200もあったAさんが140に改善されるなど、3名とも10%~30%の改善が見られた。また、同時に中性脂肪も201mg/dlから136 mg/dlと大きく改善(Aさん)され、「血のめぐり」が良くなることの効果が顕著に見て取れ「細胞の活力、血管の活力」「血流の改善」に繋がっている。

詳細は、

「もの忘れ・認知症にならない:楽しく歌うだけで脳がたちまち若返る」コスモ21出版

https://www.cos21.com/books/978-4-87795-337-9.html

にたっぷり書いたので、一度手に取ってみて欲しい。

歌えば認知症予防に効果があることも述べてきた。

まず歌うためには、歌詞を読んで言葉を発しなくてはならない。しかも、しっかり歌うためには歌詞をある程度覚えなければならない。何度も繰り返して歌を覚えることは記憶障害の予防に効果がある。メロディも音の高い低い、テンポのタイミング、などしっかり頭に入れないとなかなかいい歌にはならないわけで、脳細胞への刺激としてはとても有効である。

また、カラオケ教室などの場合は、「何曜日にレッスンがある」、「何時から何時までだったか?」、「どこが会場か?」など見当識障害、理解・判断力の障害、実行機能障害への予防に役立つと言われていて、認知症の予防ではやはり目的を持って計画を立てて行動するということは、たとえ週2回のおけいこでも、それなりに頭を使い、さまざまなやりくりや、工夫が必要で、このすべてが脳の活性化にとてもいい。ましてや、カラオケ大会の出場など脳の活性化に有効である。

つまりは、楽しく大きな歌で歌いながら、同時に人と人との関わり合いを豊かにし、常に人を意識し、自分を意識し自己を社会の中で健康に生活することに結びつく。

他人ごとではない、60歳以上の高齢者が人口の40%近くを占めるこの異常な国家において、みんなが行う自己管理のなかに「歌」が有効なのだからやらない手はない。

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