山田ゆうすけのブログ

「10万人の仲間!」=歌い継がれる歌を創ろう その2=


カラオケの人気トップ10を見ると、いわゆるカラオケ大会で歌われている新曲は全くなく、意外に10年~15年前にリリースした少し前の楽曲が60%もあることが分かった。そしてドラマ、映画やCMとのタイアップ曲に人気があることも認められた。
これに興味を持って、今度はトップ20まで広げてみた。そしてDAM(第一興商)、JOYSOUNDと両トップのランキングも合わせて眺めてみた。

【DAMカラオケ 上期人気トップ20】
1. 恋(星野源)2016
2. 前前前世 〈movie ver.〉(RADWIMPS)2016
3. 糸 (中島みゆき)1992
4. 奏〈かなで〉(スキマスイッチ)2004
5. 海の声 浦島太郎(桐谷健太) 2015
6. ひまわりの約束 (秦 基博)2015
7. キセキ(GReeeeN)2008
8. 3月9日 (レミオロメン) 2005
9. ハナミズキ(一青窈) 2004
10. 小さな恋のうた (MONGOL800)2001
11. 残酷な天使のテーゼ (高橋洋子) 1995
12. Story (AI)2005
13. 栄光の架橋 (ゆず)2004
14. 高嶺の花子さん (back number)2014
15. Wherever you are(ONE OK ROCK) 2010
16. ハッピーエンド (back number)2016
17. 世界に一つだけの花(SMAP)2002
18. 365日の紙飛行機 (AKB48)2017
19. トリセツ (西野カナ) 2016
20. なんでもないや ( RADWIMPS)2016

DAM2017年上半期カラオケランキング

JOY SOUND 2017年上半期カラオケランキング」

・やはり10年~15年前にリリースした楽曲が20曲中10曲で50%もある
・ドラマ、映画やCMとのタイアップ曲に人気(「逃げるは恥だが役に立つ」「君の名は」「朝が来た」
「ラフ ROUGH」「卒うた」など)
・残念ながらカラオケ大会で歌われている新曲は全くない
JOYSOUNDのデータを見てもほぼ同じ傾向である。

どうやら、いい作品は歌い継がれるという傾向はあるようである。中島みゆきの「糸」や SMAPの「世界に一つだけの花」など20年近く前の作品が立派に愛唱されている。そしてどの作品も、とても「詞」がよくって、メロディとすごくマッチしていて、人の心を捕まえるドラマがある。
ビジネスライクに振り回されず、じっくり育ったという良さを感じるし、多くの人の「共感」を得るものなのだろう。
また、「恋ダンス」(TBS「逃げるは恥だが役に立つ」)や「前前前世」(映画「君の名は。」)大人気であるが、単に映画やドラマとタイアップした作品であるだけなのだろうかと思った。そのきっかけは、
「君の名は。」という映画と、そのテーマ曲「前前前世」を歌った「RADWIMPS」の公式サイトを見てからである。

「君の名は。」 公式サイト 最新イベントスケジュール

よく見ると、映画の小説、漫画、ムック本、美術画集、DVD、とありとあらゆるタイアップ商品ビジネスを展開しているように見える。しかし、「本編映画を見ながら大合唱コンサートをやりましょう」「コスプレで参加しましょう」「RADWIMPSと東京フィルハーモニーオーケストラの演奏で、もう一度映画を楽しみませんか」とか「LINEのスタンプ」などかなりファン作りというか、参加型、体験型、そしてみんなで熱い想いを共有して共感しよう!というビジネスモデルが見て取れる。
つまり、どの角度からはいろうが、たとえ映画は観ていなくても、小説からでも、マンガからのきっかけ入ろうが、みんな「君の名は。ワールド」に取り込まれるということである。これを私は音楽のエコシステムと呼んでいる。
昔からある単純な「タイアップ」ビジネスではなく、みんなが寄り集まり、「体感、共感、共有」まで導かれ、しかもコンテンツが素晴らしいので、ファン同士のコミュティが出来てしまうという優れものである。

柴咲コウさんの新たな共感する仲間の “コミュニティファンクラブ”を作り上げるための会社というニュースから、カラオケ人気ランキングまで話は広がったが、歌い継がれるいい歌を創ることがすごく大事であることと同時に、このエコシステムのような、みんなが寄り集まり、「体感、共感、共有」するコミュニティファンの中でそれを育てていかないとこの音楽の氷河期は乗り切れないのかもしれない。