山田ゆうすけのブログ

「耳」で歌うと上手くなる!=カラオケチャンピオン その2=


カラオケ大会の1コーラスだけの少ない歌唱時間の中で、いかにうまく聴かせるかを勝ち抜いたのがカラオケチャンピオンであることを前回書いた。

たしかに、先日私が審査員をした大会はそういう人が優勝だった。

しかし、どうやら必ずしもそういう人ばかりではなく、声量のあるハリ歌を歌いあげる人や、やたらテキニックに長けた人が有利な大会や、過去の積み上げた成績実績も影響する大会もあるようである。

そんなことは、私の立場では何の興味もないし、質問への答えも持っていない。やはり、アマチュアの大会であってもいい歌を聴かせる歌手を期待している。

そのためにはやはり耳を鍛えて欲しいという話のくりかえしである。

 

きちんと歌手としての耳の感度を高めて欲しい。とにかくまず正確なメロディを歌うことである。

知らない曲だとわからないが、よく知った曲だとすぐにメロディを間違って歌っているケースによく遭遇する。それも、しっかり聴かないとスルーしてしまうわかりにくい場合もある。しかし、大会に出る以上やはりきちんとオリジナルのCDを購入して、楽譜を見ながらまずはしっかりとメロディを覚えるべきである。

適当に歌うことは、優れたシンガーになるには最低限必要なことである。間違っても、カラオケ喫茶で人の歌っている間違ったメロディを覚えるなどは言語道断である。しかし、メロディを間違っているケースは結構上位入賞者にも珍しくなく、作曲家としてはがっかりするばかりである。

耳でしっかりメロディを聴きとって正確なメロディを覚える。加えて、その楽曲のアレンジがどういう風になっていてカラオケ伴奏音楽が鳴っているかをしっかりと感じ取ることがいい歌を生むと信じている。

昔、「レコードが擦り切れるほど聴いた!」といういい方が流行ったが、簡単に、安く音楽環境が得られるようになった今は、音のとらえ方まで「適当!」がまかり通る時代となった。オリジナル作品の軽視である。

もう一度言いたい、メロディを正確に覚えてしっかり歌いましょう!

メロディを正確に覚えた上でその上で、自分なりに少し歌うタイミングをずらす「タメ」や、少しこぶしでメロディに「変化」を付けるなどはその人の個性としてOKである。いい加減に覚えたメロディをさらにタメたり、崩した歌唱は聴くに堪えないということを言いたい。

 

そしてオリジナル音源をしっかり耳でキャッチすると、次に伴奏音楽の細かい部分がしっかり聴こえてくるように歌は進化してくる。

作曲家は、詞を伝えるために相当苦労してメロディを、ドラマを作っている。そして、この素材の良さを際立つように編曲家がメイクアップをしている。細かい音の配慮や、雄大なサビへの盛り上げなど、サビ前のフィルインと呼ばれるサビへの導入など実に見事にその楽曲を感動の世界に引き寄せるようにアレンジされたものもたくさんある。ドラムがどうなっているか、ベースがどういう風に土台を作っているか、バイオリンやトランペットがどう歌唱を盛り上げてくれているかがわかるようになったとき、歌は一味変わってくると信じている。

その伴奏音楽の良さがしっかり耳でとらえることが出来るようになったときはじめてカラオケ音楽といえどもまるで生バンド伴奏しているような音楽として歌唱と一体感を生み、聴いている人々に心地よい音楽の空間を体感していただける。音楽はバラバラではダメで、カラオケ音楽といかに溶け込ませるかがいい歌に大きく左右すると言いたい。

カラオケチャンピオンでこれを理解している人と、まったくそうではないチャンピオンの両方がいることは現実である。