「あなたの等身大の詞を書いたら!」とアイデアから始まった佳代さんのオリジナル曲作り。
しかも、「おーっやられた!」のリアルな関西弁アラフォートークが持ち味。
そして、堀越そのえ先生の適格なアドバイスでさらに磨きがかかってきた。
修正した、いやブラシュアップした詞は次の(2)である。
~無いものねだりやね~ (2)
「久しぶりやな。元気しとったん?」
13年ぶりに会うたあきちゃん
マシュマロのような可愛さは 同じやけど
すっかりママの顔に変わっていた
「6歳と10歳の息子に怒鳴ってばかり
旦那は稼ぎが無いのに デカい面やし
自由がある よっちゃんが ほんま 羨ましい」
そんな言葉がチクリと胸に刺さ
無いものねだりやね 私も君が羨ましい
自由なようでそうではないんやよ
私は私で不安で酒を煽ってる
無いものねだりやね 隣の芝生を覗いては
みんな「自分」を探して生きている
何してるんやろうな 10年後のうちら
「無いものねだりやね」というフレーズがキャッチーなのでこれをタイトルに、そしてサビの頭に持ってきてしかも2回繰り返すという、堀越先生のプロならではのアドバイスが光る!
おかげで同世代の女性が共感できるテーマでとっても面白い詞になってきた。
さてさて、これにどんなメロディを付ければいいのだろう?
なかなか難しいことになってきた。
最初は、ギターやピアノでの弾き語り風を浮かべて創りかけていた。
しかし、若い(私から見て十分!)お二人の好みから言って、まずはしっとり、シック路線は嫌がるだろうなと勝手に思い込んだ。
そうであれば、こうなればということで、いかに長い字数の多い詞を畳み込んでメロディに収めるかというポイントを重視した。その中で、何と言ってもリズム(ビート感、刻み感)をどうするかと、テンポ決めが重要だ。
女性お二人への「お土産的音源」には程遠い期待外れかもしれないが、まずはこのアプローチで行きたい。音を創りながら、お互い好みの音楽談義を進めながら臨機応変に調整していくのがこのプロジェクトの面白さと、強みのはずだ!
そこで、今回は「軽めのポップス」という狙いをあえて推し進めることとした。
そして、自動伴奏付きのキーボードで、片っ端からリズムパターを探して、フィーリングに合うものを見つけ、仮のメロディをはめ込んでみるということでうまくいくことが多い。
今回、やっと探し当てた【Funky R&B】というパターンでテンポも94とゆったり目。
このリズムに、サビの「無いものねだりやね~」 を軽く思いつくままコードを弾きながら歌ってみた。
しかも、お叱りを覚悟で「無いものねだりやね ウチもあんたがホンマにうらやましい」と
流れの関係で勝手に変えて歌ってしまった! まあ、このあたりはこれから調整。。
まだまだ決定でもないし、これがすごい出来だとも思わない。
まず、チームの中で聴いてもらって、「もっとこうした方がいい」とか、「こういうスタイルも方がいい」という意見を出すためのたたき台である。
頭の部分だけ楽譜も書いてみた。
音源をお聴きいただきたい。彼女たちの感想はまだ来ていない…。