25.残像から「ちあき」が見えますか 2年前にも書いたがもう一度ちあきなおみを書く。ちあきなおみが人前で歌わなくなってから30年が過ぎた。1992年9月11日、夫の郷鍈治が亡くなった日から、「歌手ちあきなおみ」は姿を消し […]
世は歌につれ
「ウヘッフォムフフィテ」の応援歌|世は歌につれ/田勢康弘
24.「ウヘッフォムフフィテ」の応援歌 昔、NHKの「夢であいましょう」というバラエティ番組をよく見ていた。そこに坂本九というニキビ顔の不思議な若い歌手が出ていた。歌がそれほどうまいという感じはしなかったが、いつも素敵な […]
宿、湯、雨が王道の“不倫”演歌|世は歌につれ/田勢康弘
23.宿、湯、雨が王道の“不倫”演歌 歌謡曲には「さざんかの宿」「北の宿から」「かくれ宿」など宿を舞台にしたものが少なくない。調べてみると高峰三枝子が歌った「湖畔の宿」(詞・佐藤惣之助、曲・服部良一「山の淋しい湖にひとり […]
「神田川」のやさしさが怖かった|世は歌につれ/田勢康弘
22.神田川」のやさしさが怖かった 作詞家の喜多條忠が2021年11月亡くなった。74歳だった。作詞家として認められたのも、そして最期まで作詞家として生きながらえたのも「神田川」という名曲の存在ゆえであった。3歳私より若 […]
「海峡」絶品 都はるみは魂のロック|世は歌につれ/田勢康弘
21.「海峡」絶品 都はるみは魂のロック しぐれ、湯の宿、波止場、夜汽車、桟橋などと並んで演歌でよく使われるのが「海峡」である。題名に「海峡」の付く歌謡曲がいくつあるか調べてみた。Joysoundによると698曲あるとい […]
人生が声に乗り移るひばりの難曲|世は歌につれ/田勢康弘
20.人生が声に乗り移るひばりの難曲 歌謡曲に親しみを感じ始めてから70年にもなる。昭和20年代後半からいまに至るまで、たくさんの歌謡曲を聴き、歌い、好きな歌手に会いに行き、作詞家や作曲家の話を聴き、いま、作詞をする傍ら […]
君が代も歌いこなせる「うまさ」|世は歌につれ/田勢康弘
19.君が代も歌いこなせる「うまさ」 長い間、たくさん歌を聴いてきた。いわゆる大衆歌謡の分野でこの人は天才的だな、と思った歌い手も少なからずいた。思いつくままに名前をあげてみる。まずはだれもがうまいと評価する玉置浩二&# […]
顔も出さぬ脱力派がプロを凌ぐ|世は歌につれ/田勢康弘
18.顔も出さぬ脱力派がプロを凌ぐ 人々が口ずさみ、癒やされ、時代の記憶とともに心に残る歌、古い言葉で言えば大衆歌謡というのか流行歌というのか、そこに地殻変動が起きている。少なくとも昭和歌謡の時代の筆者にはそう見える&# […]
森進一ワールド わが世代の心の履歴書|世は歌につれ/田勢康弘
17.森進一ワールド わが世代の心の履歴書 NHKの名物プロデューサーだったM氏に「ほとんどの歌手の歌をナマで聴いてきて、一番、心に残るうまい歌手はだれ?」と訊ねたことがある。きっと「そういわれてもねぇ」とあいまいな答え […]
「演歌最終ランナー」吉幾三 哀楽、風景、心すべて津軽|月刊「FACTA」連載 世は歌につれ/田勢康弘
16.「演歌最終ランナー」吉幾三 哀楽、風景、心すべて津軽 吉幾三の歌を長い間、たくさん聴いてきた。いろいろな意味で天才だと思う。吉幾三の「酔歌」(ぽつりぽつりと降り出した雨に)をステージで歌っている神野美伽に「彼は天才 […]