【音楽では喰えない!】
あのお騒がせのASKAが「音楽では喰えない!」とブログで書き、新聞が報道していました。
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/1813703.html
日刊スポーツ・コム
私のブログでは、いくつかテーマを持って書き進めていますが、こういうホットなニュース、気になるニュースにも自分なりのコメントを書きたいと思い、「気になるニュース」のコーナも随時発表したいと思います。
ASKAによると、「ずいぶん昔から音楽業界が世間に歩み寄りすぎ、歩み寄りが音楽を無料にすることに近づけてしまって、アーティスト側に不利なシステムを生み出してしまった」と嘆いています。
その結果「音楽をやりたい人たちは、たくさん居るが、音楽では食えない…」と今の音楽業界を憂いています。
大きな流れの中で、CDが売れなくなり、音楽がタダ同然で聴けるようになったことを言い当てているのでしょうね。またこれまでの大きな力に支配された『権利ビジネス』の中で、音楽家にリターンされる収益が小さいため「音楽では喰えない!」と言っている実感が同じ作家としてもあります。
しかし、音楽業界が悪いというより、一つの爆発的人気のあった音楽産業のビジネス寿命が途切れたということ。なのに、古いビジネスモデルのままでうまく行かないとぼやいても仕方ないのでは?という気もします。
音楽がタダ同然になってきたのは、いわゆる大量生産の工業製品が、科学技術や通信・情報処理技術の発達に影響され、衰退が加速されただけで、普通どんなビジネスでも30年ももたない!という考え方の方が近い気がします。
テレビやオーディオが安くグッズ化したり、100均でなんでもそろうという「価格破壊」のあれですね。音楽業界だけの特別なことではない…。
この打開策としてASKAは「アーティストは個人商店を持つ時代に入っている」と書いています。これはあたっている。正しいと思います。
アーティスト自身が、SNSを使ってファンを獲得し、ライブでファンと一緒に「体感」「共感」出来る空間やパーフォマンスを提供し、自分たちだけワールドを作り上げていくしかない!と、私もこの部分は大いに同感です。