=米国ではストリーミングがトップ =
アメリカの音楽産業情報で「ストリーミングがトップ!」というニュースが紹介されました。
https://m.japan.cnet.com/story/35099133/ (CNET JAPAN マーケットニュース4月3日より)
全米レコード工業会(RIAA)によると、2016年の音楽ストリーミングによる収益が、他のCDやダウンロードを大きく引き離して米国大手レコード会社の売上高約8,000億円の50%以上を越えて堅調であると報じています。アメリカでは完全にCDは姿を消しそうです。でも、日本ではなかなか音楽配信は根付かない?
「ダウンロードとストリーミングの違いはなんですか?」と良く聞かれます。
「ダウンロード」はお金を出して自分のパソコンやスマホに「音源データファイル」を買い取ることです。CDのように「音のデータが入った盤」を買うのではなく、通信回線を使ってデータを例えば1曲200円とかで買うわけですね。それに対して、「ストリーミング」はNHKのようにお金を払ってFMラジオ放送を聴くような感じだと思います。ただ、たくさんのメニュー(ジャンル、アーティスト別)の中から自分の好きな楽曲を選べますし、そのリストを作って、スマホの中で自分のライブラリ化も可能です。ますますCDは売れなくなっていくような気はします。
ただ一般社団法人日本レコード協会の公式ページによりますと、10年前のCD売り上げ約3,300億円に対して1,780億円と大きく下がってはいますが、まだ音楽ソフト全体の中では82%と音楽配信18%よりかなり大きく、その減衰カーブも緩やかです。
つまり、日本人は基本的にこういったCD盤という「物理的な物」が好きだということなんではないでしょうか?そして音楽配信が伸びない理由として、パソコンに弱い国民、島国、高齢者社会など、欧米とは違った文化とマーケットの性格をもった国民性だと思います。
とは言えCDがまた大きく復興するわけではないので、いま一番身近な「スマホ」そのものをCDの代わりに音楽を売っていく。
しかも、高齢者社会に対応した売り方を考えたらいいのではないかと思います。