「東京オリンピックの応援歌を作りたい!」と周東先生から話しかけられたのは2015年の2月ごろだったと記憶します。周東先生は呼吸器内科を専門とする臨床医であると同時に、埼玉県で大きな総合病院を三つも経営する医療法人の理事長でもあります。
ひょんなきっかけでお知り合いになり、先生のモットーである「患者さんといっしょに歌いたい!」というご希望で「本当にありがとう」というバラード調の歌を先生の作詞に作曲を付けさせていただきました。その作品がとてもおき気に召したことからどんどん話はエスカレートして、「5年後のオリンピックに向けて!」という強い思いを何度も語られました。
頂いた「詞」はこんな感じでした。(まずは1番のみ)
- 感動と愛のステージ
東京オリンピック
希望と夢
スポーツ通じて
世界が一つに
フレーフレー二〇二〇年
お名前からもお分かりのように、先生は台湾のご出身で、中学2年生から日本にやってきて、
さまざまな御苦労のあと今日のように立派なお医者様になられました。
地元ばかりか、最近ではテレビやラジオでもひっぱりだこで、「幸せホルモン」や「酢玉ねぎ健康法」などの健康講座で超人気のドクターです。
しかし…、だからと言って「東京オリンピック…フレーフレー」のこの詞にどんな曲を付けろというのか? 誰が歌うのか…?
先生には失礼ながら、かなり「ドン引き!」状態だったことを今でも覚えています。
ただ、先生のおっしゃる「東京オリンピックまであと5年を元気に健康で暮らしましょう!」という生きるモチベーションの歌を作って欲しいというお気持ちは、真摯な気持ちで受け止めなければならないなと思いました。