28.裕次郎、鏡に映るわが顔に乾杯 亡くなる半年ほど前、石原裕次郎は弟分の渡哲也にこう言った。「哲よ、人の幸せって何かな。もし仮に自分の命があと5年あるとしてそれが2年になってもいいから酒を飲みたい。それが幸せってもんじ […]
世は歌につれ
「残照の光の海を二人行く」都はるみ|世は歌につれ/田勢康弘
27.「残照の光の海を二人行く」都はるみ どういうわけか女性演歌歌手で歌以外の部分、すなわち結婚や家庭生活といったところで、すごくしあわせそうだなと感じる歌手はきわめて少ないように思う。美空ひばりや島倉千代子といった大物 […]
嘘のなさが泣ける「78歳歌手」に会えた|世は歌につれ/田勢康弘
26.嘘のなさが泣ける「78歳歌手」に会えた 前にも少しだけ書いたが、78歳の演歌のシンガー・ソングライターの新田にった晃也こうやに会って来た。半世紀も新聞記者をしているので、会おうと思えば大体の人には会える。この人に会 […]
残像から「ちあき」が見えますか|世は歌につれ/田勢康弘
25.残像から「ちあき」が見えますか 2年前にも書いたがもう一度ちあきなおみを書く。ちあきなおみが人前で歌わなくなってから30年が過ぎた。1992年9月11日、夫の郷鍈治が亡くなった日から、「歌手ちあきなおみ」は姿を消し […]
「ウヘッフォムフフィテ」の応援歌|世は歌につれ/田勢康弘
24.「ウヘッフォムフフィテ」の応援歌 昔、NHKの「夢であいましょう」というバラエティ番組をよく見ていた。そこに坂本九というニキビ顔の不思議な若い歌手が出ていた。歌がそれほどうまいという感じはしなかったが、いつも素敵な […]
宿、湯、雨が王道の“不倫”演歌|世は歌につれ/田勢康弘
23.宿、湯、雨が王道の“不倫”演歌 歌謡曲には「さざんかの宿」「北の宿から」「かくれ宿」など宿を舞台にしたものが少なくない。調べてみると高峰三枝子が歌った「湖畔の宿」(詞・佐藤惣之助、曲・服部良一「山の淋しい湖にひとり […]
「神田川」のやさしさが怖かった|世は歌につれ/田勢康弘
22.神田川」のやさしさが怖かった 作詞家の喜多條忠が2021年11月亡くなった。74歳だった。作詞家として認められたのも、そして最期まで作詞家として生きながらえたのも「神田川」という名曲の存在ゆえであった。3歳私より若 […]
「海峡」絶品 都はるみは魂のロック|世は歌につれ/田勢康弘
21.「海峡」絶品 都はるみは魂のロック しぐれ、湯の宿、波止場、夜汽車、桟橋などと並んで演歌でよく使われるのが「海峡」である。題名に「海峡」の付く歌謡曲がいくつあるか調べてみた。Joysoundによると698曲あるとい […]
人生が声に乗り移るひばりの難曲|世は歌につれ/田勢康弘
20.人生が声に乗り移るひばりの難曲 歌謡曲に親しみを感じ始めてから70年にもなる。昭和20年代後半からいまに至るまで、たくさんの歌謡曲を聴き、歌い、好きな歌手に会いに行き、作詞家や作曲家の話を聴き、いま、作詞をする傍ら […]
君が代も歌いこなせる「うまさ」|世は歌につれ/田勢康弘
19.君が代も歌いこなせる「うまさ」 長い間、たくさん歌を聴いてきた。いわゆる大衆歌謡の分野でこの人は天才的だな、と思った歌い手も少なからずいた。思いつくままに名前をあげてみる。まずはだれもがうまいと評価する玉置浩二&# […]