大阪の森友学園問題が何やら風雲急を告げそうな気配になってきた。
籠池理事長が「たくさんの人の意思をいただきこの小学校ができることになった。その意思の中には安倍内閣総理大臣からの寄付も含まれている」と爆弾発言をした。きちんと手続きを踏んだ寄付であれば違法ではないが、一切の関係を否定してきただけに仮に真実なら大変なことになる。首相はすぐに否定したが、籠池氏にインタビューしたジャーナリストによれば「爆弾が7つある」という。
また籠池氏は近畿財務局の迫田前局長(現国税庁長官)と大阪府の松井知事を「悪者」と名指ししたという。
菅官房長官は「昭恵夫人が寄付していないかどうか確認する」とのべているが、いかに適法であっても寄付の事実が判明すれば、内閣の命運は尽きかねない。与党が頑なに国会への参考人招致を拒んできただけに、何か具合の悪いことがあるのではないかと疑念が強まっていた。
この問題で首相は答弁の際、異様に感情的になることがあった。そうした姿勢もまたよけい疑念を深めている。潰瘍性大腸炎という難病を持つ首相、ストレスが一番悪いといわれるだけに官邸はピリピリしているだろう。