四国新聞「愛しき日本」より

ポピュリズム全盛の世界で日本だけ例外の理由


世界の政治からイデオロギーが消えポピュリズム全盛時代となった。その中で日本だけはなぜポピュリズムではないのか。なぜ安倍一強なのか。そういう問い掛けにはこう答えることにしている。有権者がポピュリズムを志向する前に総理大臣自身がポピュリズムに走っているから。この答えは日本人よりも外国人に受ける。

ポピュリズム総理は国会答弁をまるで寄席で落語でもやるように遊んでいる。憲法改正について聞かれて「私の自民党総裁としての考え方は読売新聞に全て書いてある。読売新聞をよく読んでほしい」と答えた。筆者はほぼ半世紀近く国会を見てきたが、この答弁は間違いなく歴史に残る。総理大臣と総裁という立場を使い分けたすえの答弁だが、普通の内閣だったらこの答弁で、一発KOである。さすがに自民党内部からもいかがなものかという声が出てきた。それでも余裕しゃくしゃくで、「民進党も批判ばかりさていないで、健全な中身の案を示してほしい」と説教までしてみせた。

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