= ヘッドホンは嫌いだ! =
仕事柄、毎日のようにヘッドホンで音楽を聴いています。最近みんながスマホに接続して聴いているイヤホンではなく、耳に軽くスポンジカバーがあたる開放型と言う軽いもの。それでも長時間作業をしていると頭が痛くなってきます。いつからこんなにヘッドホンを使うようになってきたのかなと考えると、どうやら「デジタル化」とともに音楽創作にもよく使うようになったのだと思います。
正直、ヘッドホンは嫌いです!(言っても仕事だから仕方がないですが…)そんなときに面白いネットニュースを見ました。家電蒐集家・松崎順一氏をリーダとするチームがクラウドファンディングで投資を集めて21世紀の新たなラジカセを復活させようというプロジェクトです。
(MAKUAKE サイトよりhttps://www.makuake.com/project/myway/ )
いやーやられたという感じです。私も2~3年前にこういうのが作りたかったのです!
では、なぜ今ラジカセなのでしょう。記事には、いろいろな良いことが書いてありました。その中でも、なるほどと思ったのは「空気を通して音を聴く」という点でした。実際に自分で確認しなければと思いたち、我が家にあった最後のラジカセで久しぶりに聴いてみました。
ラジカセの音は昔懐かしいとか、今の若者には新鮮であるとか、音がやわらかくてアナログ特有の良さがあるとかいろんなところで再評価されています。そのどれもがあたっていると思いますが、私が強く感じたのはスピーカから距離を置いて聴く、すなわち空気を震わせて聴くということが、今のオーディオの楽しみ方との一番の違いではないかということでした。確かに、ラジカセを聴いていたころ、ヘッドホンなど使っていなかったです。ましてや、最近の電気量販店のように、信じられないくらいたくさんヘッドホンやイヤホンが並んでいる、ということもありませんでした。
そうか、あの頃ラジカセで育った私は、本質的にヘッドホンは嫌いなんだ!同じ思いのお仲間も多いかもしれません。じゃぁ、いったい何が違うんだろう? 少しずつ書いてみたいと思います。