= ラジカセブームはアメリカから? =
ラジカセの音を再評価する中で、最近「アメリカに続いて日本でも『カセットテープ』再ブーム!若者にも人気!」という記事を見つけました。
(MEDIA EXCEED サイトより)
まてよ、そういや…。2015年1月にロサンゼルスであった全米楽器フェアを見学に行った帰りに、ダウンタウンで見つけた「グラミー・ミュージアム」でのことでした。グラミー賞の歴史や、ビッグスターの写真や衣装が展示されている中で、ほとんどが「歌姫:テイラースイフト(Taylor Swift)」で埋め尽くされているフロアがありました。その中に、巨大なラジカセのパネル模型があり、彼女の歌や踊りがそのラジカセから流れてきて、その前で踊れるような仕掛けがありました。そうそう、昔の全盛期のラジカセってこういう風にメカニックで、パワフルなイメージもありましたよね。確かに昔見たことある嬉しくなるようなディスプレイでした。その時は、単なるレトロ趣味のディスプレイだと思っていましたが、違っていたんですね。
2年前からそういう動きはあったということです。やはり音楽文化はアメリカからやってくるのか…?と悔しいながらも再認識しました。そしてテイラースイフトは12歳からギターを持ってカントリーミュージックを弾き語りしていたそうです。なるほど、だんだんつながってきました。アメリカでもデジタルに飽きてきたときにこうした、ライブでギターやピアノだけで弾き語りが出来るアーティストの出現が望まれていたのですね。しかも、178cmでモデルとしても活かした女子力も抜群の美人です。
CDが売れないと嘆くばかりではなく、今こそ私達音楽関係者は本当に価値を感じてもらえる音楽作りと、それを楽しんでもらえる構造を作らなければ!と思います。それが、ラジカセであろうが、アナログオーディオであろうがOK。みんなが「体感」「共感」できる仕組みが重要だと思います。これは、単にビジネスモデルの追求だけではなく、古くをたずね新しきを開発する、あらゆることのミックスモードで作られるべきだと思います。