=アナログレコードの魅力!=
アナログレコードの人気の秘密はいくつもあると思いますが、CDやスマホと比べて、なんといてもそのジャケット、ディスクが大きくて圧倒的な迫力があること。自分の昔を思い出しても、このレコードでしか音楽を聴くことが出来ない時代があったので、そのころは結構置き場所や整理に困ったものです。
また、重くて傷つきやすく壊れやすいので、究極の「取扱い注意品」でした。
何よりもLPの場合、30cm×30cmの大きなジャケットに描かれたイラストや、絵画、写真は、そのアルバム音楽の内容を一緒になって強く主張していました。
ところが今は音楽は何処でも聞けるし、スペースも取らない。聴くための再生の準備もいらないなど、便利なことのオンパレードとなってしまいました。
しかしその、場所を取って困ったものであり、針を落とすまで音は聴けないし、振動を与えると音は飛ぶし、針で引っかいて音を出すのだから、傷つきやすく聴けば聴くほどレコードが劣化するという… 今の時代には考えられないくらいの「どアナログ」に人気が出始めているのはなぜなんだろう?
ついでと言ってはよくないが、私の青春時代は、レコード盤が傷ついたり、音質の劣化が心配なので、まずはカセットに録音してそれを繰り返し聴いたものです。
オリジナルレコードを聴くのは、たまのお誕生日などのご褒美。レコード盤を宝石のように大事にしていたころが懐かしいです。
もとより、CDから音源配信へ移行した昨今の音楽ビジネスシーンの流れの中で、レコードを買うのは一部のマニア、オタクだけというファンがほとんどでした。
しかし、米国で470億円(2016年度)も売れているアナログレコードが単にマニアだけで上がる数字ではなく、ここになにか大きな音楽的動向、新たな魅力の発掘と言うものが潜んでいるような気がします。