歌い出しA、A’メロをもう少し歌い易くし、そして関西弁ぽく聞こえるように改善したメロディは前回紹介した。かなりフラットで音程がそれほど上下に振れない出だしとして、できるだけ素朴な感じに改訂して作詞の佳代さん、そして作詞アドバイザーの堀越そのえ先生に聴いていただいた。
「デモ音源聴きました。鼻かぜがひどい時にすみません。でも、とても素晴らしいA、A′メロです!しっかり伝わってきました。こう歌いたいなぁ。とイメージが一気に湧いてきました。」
佳代さんからとてもうれしいメッセージが来た。最終的に、彼女の弾き語りを予定しているので、そういっていただけるとうれしい。 そして今度はそのえ先生からの評価。
「佳代さんがおっしゃるように、A - A’メロがいい感じにまとまってきましたね。前よりも言葉が届くようになったというか。畳み込むようなAメロと、サビのゆったりしたメロディの緩急がとても心地良いと思いました。」
どうやらやっと3人の息がピッタリ合って来たようである。
ここまで1か月くらいかかった…。
なんせ、電話会議とメールと、ブログで紹介しながらなもので…ややもたもた感はあるが、それだけに貴重な体験と、素晴らしいチームが出来そうである。
今回はなんとか出だしのA、A’メロを改善できたので、今度はサビメロ以降のもたつき感をすっきりさせることに注力した。
結果、3行+3行で6行あったサビの詞を以下のように 2行+3行で5行と1行減らしてコンパクトにまとめることにした。
「無いもんねだりやね」のサビ部(4)
佳 代 作詞
無いもんねだりやね うちもあんたがホンマに羨ましい
自由と不安のあいだで 今夜も私は酒を煽ってる
無いもんねだりやね 隣の芝生を覗いては
みんな「自分」を探して生きている
何してるんやろな 10年後のうちら
とくに、「私は酒を煽ってる」は私の好みで、是非にとお願いして残してもらった。
こうして後半のもたつき感もかなり切り抜けた感じでどんどん形が出来上がってきた。
そして、今夜は缶ビール1本と、黒糖焼酎の濃い水割りを2杯飲んで…、まだ治らない鼻かぜをごまかして歌ってみた。もちろん、なんの意味もない逆行する結果だが、あるフレーズのみ感じは出せたと思う(笑)。サビ部の楽譜紹介と共に音源を聴いてみていただきたい。
さて、これを聴いてお二人はどういう反応か?
ちょっと緊張する。
最後の出来上がり、つまり彼女の歌でどんなふうになるかが楽しみである。