佳代さんの歌う「無いもんねだりやね」がついに完成した。
5~6回で終えるつもりが練りに練った結果、9回までこのシリーズも回を重ねた。
10月から初めて2ヶ月ちょっとかかった力作である。
佳代さんがこの「歌つくりレシピ」シリーズの愛読者であり、また堀越そのえ先生が発信している作詞講座のブログのファンになったことが自分で歌を作ってみたいというきっかけになったそうである。
<簡単3分・作詞講座 Vol.18>(堀越そのえ)
https://ameblo.jp/sono1216/entry-12316259899.html
そして、実はこの『佳代』さん、全日本こころの歌謡選手権大会で「こころ歌大使」という称号を贈られた千葉県代表の優秀なボーカリストである。
大会では、私と堀越そのえ先生の作品『金色の蝶』を歌唱されて大活躍されたが、今回は彼女の作詞に堀越先生が「作詞講座」を実践してアドバイス、山田がメロディを付けるという創作チームでチャレンジした結果である。
最後の最後まで詞を見なおして、メロディを調整して、アレンジも自前でやった。
ピアノを弾いているのは佳代さんである。うまいもんだ、さすが。
あらためて、歌詞をご紹介しよう。
佳代さんのDNAである「関西弁」そして、こころのさけび、つぶやきが出た素晴らしい作品だと自信を持ってオススメ。
無いもんねだりやね
佳 代 作詞
「久しぶりやな。元気しとったん?」
13年ぶりに会うた あきちゃん
マシュマロみたいな可愛さは 同じやけど
すっかりママの顔に変わっていた
「6歳と10歳の息子に怒鳴ってばかり
旦那は稼ぎが無いのに デカい面やし
自由がある よっちゃんが ほんま 羨ましい
そんな言葉がチクリと胸に刺さる
無いもんねだりやね うちもあんたがホンマに羨ましい
自由と不安のあいだで 今夜も私は酒を煽ってる
無いもんねだりやね 隣の芝生を覗いては
みんな「自分」を探して生きている
何してるんやろな 10年後のうちら
自販機のチューハイ ひとり空ければ
あきちゃんの声が よみがえる
「よっちゃんは 好きな事出来て羨ましい
家族あるウチは我慢してばかりや」
「時々思うねん。 自分は 何やろうな?
奥さん・ママやなく 一人の人間やのに。
このまま 年老いて死んでしまうんかな」
そんな言葉が心に穴をあける
無いもんねだりやね うちもあんたがホンマに羨ましい
好きで一人でおらんよ 私も言えない悩み背負ってる
無いもんねだりやね 寂しさ虚しさ向き合って
みんな「自分」を探して生きている
何してるんやろうな 10年後のうちら
「無いもんねだりやね」は、佳代さん自身の等身大の本音を歌った曲で、一番共感したのは、動画制作を担当してくれたなかもとゆきさんだ。
「佳代さんはすごい。天才!」と佳代さんのキャラそのものにあこがれを持っている彼女が素晴らしいPVを作ってくれた。彼女の得意のイラストを一切使わず、おそらくこの詞を見ながら音源を100回以上聴いて演出したのだろう。
作詞、作曲、編曲、動画制作と4人で作り上げた作品。
「なかもと監督」の素晴らしい映像でこの歌をぜひ楽しんで頂きたい。