18.顔も出さぬ脱力派がプロを凌ぐ 人々が口ずさみ、癒やされ、時代の記憶とともに心に残る歌、古い言葉で言えば大衆歌謡というのか流行歌というのか、そこに地殻変動が起きている。少なくとも昭和歌謡の時代の筆者にはそう見える&# […]
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森進一ワールド わが世代の心の履歴書|世は歌につれ/田勢康弘
17.森進一ワールド わが世代の心の履歴書 NHKの名物プロデューサーだったM氏に「ほとんどの歌手の歌をナマで聴いてきて、一番、心に残るうまい歌手はだれ?」と訊ねたことがある。きっと「そういわれてもねぇ」とあいまいな答え […]
「演歌最終ランナー」吉幾三 哀楽、風景、心すべて津軽|月刊「FACTA」連載 世は歌につれ/田勢康弘
16.「演歌最終ランナー」吉幾三 哀楽、風景、心すべて津軽 吉幾三の歌を長い間、たくさん聴いてきた。いろいろな意味で天才だと思う。吉幾三の「酔歌」(ぽつりぽつりと降り出した雨に)をステージで歌っている神野美伽に「彼は天才 […]
「演歌の神野美伽」世界へ|月刊「FACTA」連載 世は歌につれ/田勢康弘
15.「演歌の神野美伽」世界へ 自称文化人たちが集って不思議なイベントをやるエンジン01文化戦略会議というものがある。3年ほど前、釧路市で開催したイベントの講座のひとつで演歌を取り上げることになった。中心となる音楽評論家 […]
清志郎・陽水 時代が産み落とした個性派|月刊「FACTA」連載 世は歌につれ/田勢康弘
14.清志郎・陽水 時代が産み落とした個性派 忌野清志郎の墓は中央線高尾駅からほど近い霊園の高台にある。意味もなく霊園を歩くのが私の数少ない趣味のひとつのようになっていて、偶然、見つけた。何となく気になる墓なので3回か4 […]
「船村演歌の寄る辺は「母」|月刊「FACTA」連載 世は歌につれ/田勢康弘
13.「船村演歌の寄る辺は「母」 私がキャスターを務めていたTV報道番組にどうしても出てもらいたくて頼んだのが作曲家船村徹である。8年ほど前のことで、厚かましくもギターでの弾き語りをお願いした。5千曲も書いている巨匠は私 […]
「ざんげ」「石狩挽歌」 北原ミレイの歌は「文学」だ|月刊「FACTA」連載 世は歌につれ/田勢康弘
12.「ざんげ」「石狩挽歌」 北原ミレイの歌は「文学」だ さほど誇ることもない私の人生だが、そのときどきの流行歌と記憶が結びついている。新聞社の大阪勤務となって初めて新幹線に乗ったころ、森進一の「港町ブルース」が流行って […]
「私と歌謡曲」いかにこころをつかむか|月刊「FACTA」連載 世は歌につれ/田勢康弘
11.「私と歌謡曲」いかにこころをつかむか 私の名刺の裏には音楽プロデューサー・歌手と小さく書いてある。そうなのです。ときどき頼まれたらステージで歌うのです。カラオケ大会の審査員を頼まれることもある。素人なのでプロ歌手の […]
「昭和」の象徴ひばり・旭|月刊「FACTA」連載 世は歌につれ/田勢康弘
10.「昭和」の象徴ひばり・旭 美空ひばりは短歌を詠む。9歳からスターとして活躍していたひばりはおそらくほとんど学校へ通えなかっただろう。しかしながら、彼女の書いた文章や遺されている短歌などを見ると、その知的レベルには舌 […]
“弟”から見た“姉”島倉千代子|月刊「FACTA」連載 世は歌につれ/田勢康弘
9.“弟”から見た“姉”島倉千代子 私の手元に島倉千代子が愛用していた国語の辞書が何冊かある。いずれも箱の裏側に島倉千代子と名前が書き込んである。さほど忙しくないとき、彼女はよくパラパラと辞書をめくっては読んでいた。10 […]