山田ゆうすけのブログ

「耳」で歌うと上手くなる!(1)


= どうしたら歌が上手くなるか? =

よく歌い手さんから「先生どうしたらもっと歌がうまくなれるのでしょう?」と聞かれ、困ってしまいます。(そう簡単にいかないよ!)と心の中ではいつも思います。先生と言われる照れくささでついつい(なにか言わなきゃ!)とっさに浮かんだことを言ってしまう自分に時々恥ずかしさを覚えます。

まずは発声が大事、腹式呼吸という方もいらっしゃるでしょう。詞をよく読んで、そのドラマの主人公になったつもりで心を込めてという指導も大切だと思います。しっかり歌い込んで、自分のものにしてと言われたとおっしゃる方も多いです。すべて正しい。あたっていると思います。ただそんな中で、私なりに一つだけ「絶対これが大事!」信じて言い続けていることがあります。

それは『歌は耳で歌う!』ということ。

私の持論は、歌の上手い人は耳が良い、鋭い耳を持っているというものです。歌いながらしっかり「自分の声」、「伴奏音楽」、「ステージや歌っている環境の音」などすべての響きをしっかり耳で捕えて客観的に歌えているということです。発声や腹式呼吸などと共に同じフィジカル面でもあり、耳を鍛えることによって歌がもっとうまくなると常に言っています。

歌声はのど、口から、体から発します。言い換えますとスピーカのような「出力装置」です。なので、いいスピーカ、大きな音が出る迫力のある、そして繊細な音も再現するスピーカの方がいいに決まっています。

発声や、腹式呼吸などは正にこの能力をアップさせるためのものなのでしょうね。

一方、「こういう感じに歌え!、こう表現しろ!」というスピーカへの指示は脳みそが命令します。そして、その指示は「耳」から入ってくるすべての「音」「声」を耳がキャッチして判断・分析して脳に伝えています。まさに「口はスピーカ」に対して「耳」は客観的に歌うための「マイク」なのです。このあたりを少し書き綴っていきますのでお付き合い下さい。