トークセッション

【全日本こころの歌謡選手権大会】課題曲トークセッション 〜Espelho鏡〜


「Espelho鏡」の作詞者清志郎(田勢康弘代表)と、課題曲歌手西山ひとみさんの出会いのエピソードから、この楽曲はポルトガルのファドを意識して作ったこと、歌手ご本人からの歌唱のアドバイスなど盛りだくさんの内容です。
ラストの生歌も必見です。

「Espelho鏡」トークセッション動画はこちら

歌手 西山ひとみ、田勢康弘代表

日にち:2016年7月7日

場所: スタジオニコ(Studio NICO) 埼玉県川口市

田勢康弘代表(以下、田勢)
課題曲『Espelho 鏡』を歌っていただいています 西山ひとみさんです。よろしくお願いします。

西山ひとみ(以下、西山)
よろしくお願いします。

田勢
西山ひとみさんと私の出会いは、本当に私は運命的なものを感じているのですけど、あれは、ディナーショーでしたね。

西山
2~3年前でしたね。

田勢
それまで全く存じ上げなかったのですけど、歌を聴いてビックリして、この声は絶対にファドに向いていると思って。
その場でまだお目にかかったこと無いにもかかわらず、私は自分の名刺の裏に、ファドのロドリゲスという非常に有名な人(日本の美空ひばりさんのような存在)の歌を、ちあきなおみさんが歌詞を変えて歌っている『秘恋』という歌を、「これを是非歌ったらいいですよ」とメモを書いてどなたかに渡したら、そのメモが渡る前に突然『秘恋』を歌い出したのですよね。

西山
そうでしたね。「西山さんに合うなと思ってそのメモを書いたら、あなたがショーの中でその曲(秘恋)を選曲して歌っているとは知らなくてビックリした」と仰ってお帰りになったのが最初の出会いでしたね。

田勢
私は、ファドを聴きたくてポルトガルまで行った人間なので。それがひとつのきっかけとなって、課題曲の中になんとかファドのようなものを作りたいと思って・・・。実は、作詞家:清志郎、あれは私なんですけども。


田勢康弘代表(清志郎)

西山
ありがとうございます。そうなんです、みなさん。

田勢
あの詞を書くときは、13曲の課題曲の中で初めてこれを歌うのは西山ひとみだということを前提にして書いた詞なんです。

西山
ありがとうございます。

田勢
ですから、できあがってみて、私が想像したものと実際でき上がったものとは(良い意味で)随分違うんですが、それがまた作詞家の喜びなんですけど。

あの詞を見て、曲を聴いて、最初どのような印象でしたか?

西山
もう、テーマが先生思いでしょ。私歌えるかなぁと思って。それから、曲の流れを、みなさんといろいろセッションしてよりいい感じに作っていこうと、チームで練り上げていった部分もあるので、作詞・作曲・アレンジの先生方いろんな方の思いがひとつになっていくと思えば思うほど、結構プレッシャーありますね。

田勢
詞を書くときに私が一番意識したことのひとつに、日本の歌、特に歌謡曲は、1番、2番、3番ってあるじゃないですか。ああいう作り方しているのは、実は日本と韓国の歌だけなんですね。

西山
ああいう約束事がきっちりしているのはですか?

田勢
ええ。あれは作る方にとっては簡単なんですよ。メロディは1番だけ作れば2番も3番も同じですから。詞も一部分だけ変えればいいというので。作る側が簡単だからああいうやり方になったんですね。
そうなっていると、テレビで放送する時は、2番だけ抜いて1番と3番を歌う。これはおかしいだろうと私は思っているので、あれ(Espelho 鏡)は最初から最後まで1番も2番もないんです。ずうっとストーリーなんですね。途中で抜くことはできないんですね。

西山
オフするところがないでしょ。ああいうタイプの曲っていうのは、シャンソンぽいのにもあるし、もちろん(ちあきなおみさんの)『秘恋』も『霧笛』もそうですけど、最後まで全部歌わないとドラマが見えてこないというか、完結しない。

田勢
そういうのを書きたかったんです。
それで、レコーディングの時には、なんですかね、身体が震えるような思いをしました。

西山
一日がかりというか、最初から最後まで立ち会ってくださって。あの時の差し入れして下さったドーナツの味が忘れられないです。(笑) ありがとうございました。


西山ひとみさん

田勢
そんなことありましたね。(笑)

私たちは、日本の歌が、病気で言えば大変な重体になっているのではないかと思うのは、作曲家、作詞家、歌い手、編曲者と会話が全く無いところで作られているんですよね。
だから我々はそれをぶち破って、ともかく私は音楽の世界の人間ではないですけども、13曲レコーディング全部付き合って、今も応募されてきた曲は全部私は聴いているんですよ。

そのくらいやらないとダメだと思ったので。

西山
こういう曲に出会って、こういうチャンスをいただけなかったら、なかなかシングルカットとして発売するには難しいジャンルでしょ。

田勢
このテーマだと普通では出てこないテーマですね。

西山
逆に、そういうテーマを敢えて打ち破って、西山ひとみの声でといって歌わせていただくという、凄くいいチャンスをいただいたと思っています。

田勢
ファドを意識したので、ドラマを書きたかったんですね。

西山
みんな、これ歌うとシーンとしちゃうんですよ。申し訳ないくらい。

明るい歌を歌っていたとしても、このような歌を2~3曲並べて歌っていくと、シーンとしちゃうので。

田勢
他の曲もそうなんですけど、我々は、あんまり嘘くさくない歌を書こうと。生意気なことを申し上げれば、世の中で割とカラオケで歌われている歌は、「嘘だろう」という感じの歌が多いですよね。桟橋がどうしたとか、なんとかしぐれがどうしたとか。そういう歌が多いので。

それからもう一つ、やっぱり歌は本当はCDとかテレビで聴くんじゃなくて、ライブなんだ、ライブが基本だと思っているので、ライブで心が伝えられる歌手に今度は(今回の課題曲の歌唱には)お願いしたんですね。

西山
13曲の課題曲どの曲も一曲入魂の思いが伝わるアルバムですよね。

田勢
これをきっかけにして、なんとか日本の歌がもう少し元気になるように。昭和の名曲という言葉はありますけど、平成の名曲というのはまだ言葉がないんで、実際にそういう歌もないので、それがこの大会をきっかけになればいいなと思っています。

この歌で挑戦されようとしている方たちに何かアドバイスはありますか?

西山
この曲ですね、とても物語が濃いので、メロディを追いかけずに(歌ってください)。もちろんメロディあるんですけど、メロディ無視しちゃいけないんですけど、メロディを追いかけないで言葉ひとつひとつをしっかりと歌うように。

それから、焦らないで、間がありますから、どうしても待ちきれないで声を出しちゃったり、後ろ語尾を伸ばし過ぎちゃったりすると、ドラマ性が無くなるので、その辺も我慢して、しっかり言葉を歌っていただければいいかなぁと思います。

田勢
あのセリフの部分はどうですか?「死ぬなよ 絶対死ぬなよ」 あれはどういう風に言えばいいですか?

西山
生きててくれよという思いで、この悲しみに負けないでねっていう思いで出てくる言葉を大事に歌ってください。

西山・田勢

ありがとうございました。

「Espelho鏡」トークセッション動画はこちら

 

西山ひとみさんのライブに作詞家清志郎(田勢康弘代表)がゲスト出演した時の模様です。「Espelho鏡」の歌唱とトークが見られます。
西山ひとみライブ&トーク動画はこちら

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