四国新聞「愛しき日本」より

平成30年戊年  内外激動の予感


四国新聞「愛しき日本」12月17日より

平成30年戊年 内外激動の予感

間もなく年が明ける。「去年(こぞ)今年貫く棒の如きもの」(高浜虚子)とはいうものの、あくる年はさてどんな年になるのやら、と思い巡らすのが世の常人の常。昨今の予測不能な国際情勢を考えると、何やら激動の年になりそうな予感がする。

平成30年、そうなのだ、小渕恵三官房長官が新元号は、と言ってくるりと回した「平成」の二文字、あれから30年も経ったのだ。そして天皇陛下が退位されるのでその翌年4月30日には平成が終わる。来年は干支で言うと戊戌(つちのえ・いぬ)、戊年なので、しばらくはさまざまな犬のキャラクターでにぎわうだろう。ただし、「戌」という文字は犬とはそもそも無関係。語源を調べてみたら戌の字はもともとは「滅」という字だそう。ということは滅びるにつながるので、あまり縁起がいいとは言えないのかも知れない。

何やらトランプ種という毛の長い米国の犬と、不思議なカットの北朝鮮の犬が吠えたり噛み付く仕草をしたり、かと思うとときにじゃれ合ったり。来年はそういう犬年になるのか。犬のケンカぐらいですめばいいが、何しろ核兵器保有国同士だけに、予測できない恐怖感に襲われる。しかもわが国はトランプ大統領全面支持を打ち出しており、多数の米軍基地を抱える。北朝鮮の標的という意味では米国よりはるかに狙われやすい位置にいる。

トランプ大統領の米国での支持率は37%前後。63&の人は支持していない。そのトランプ大統領を安倍首相はほぼ全面支持。そのことの是非が来年は問われることになるかもしれない。イスラエルの米国大使館を現在のテルアビブからエルサレムに移転するという大統領の決定は、中東和平に関する米国の役割を完全に放棄し、もはや単なるイスラエル応援団にすぎないことがはっきりした。エルサレム旧市街はユダヤ教、キリスト教、イスラム教がそれぞれに聖地としているところで、中東の最大の発火点である。それゆえ、国際社会はイスラエルが主張する首都エルサレムを認めず、日本も大使館はテルアビブに置く。わざわざ寝た子を起こすようなトランプ大統領の戦略は、ロシアゲート隠しのためではないかという見方が一定の説得力を持つほどである。何を大統領は考えているのか。そう問いかけた筆者にかつてホワイトハウスに在籍したことのある米国の友人はこう答えた。「何も考えていないんだよ」。

経済が心配である。アベノミクスは基本的には企業業績を伸ばすような政策に重点を置いてきた。円安株高を狙いにして大幅な金融緩和を続け、企業への優遇税制を続けてきた。その結果、数字ではかつてないほどの好景気ということになっているが、賃金は上がらず、家計は苦しい。企業は内部留保に勤しみ、投資にも研究にもお金が回って行かない。ベンチャー誕生の聖地である自営業が他国に比べさっぱり元気がない。ソニーもホンダももとは個人事業だったのだ。となりの中国は、規制が緩いこともあって、さまざまな新しいビジネスが生まれている。

若者たちは夢を持っているだろうか。自分だけが豊かに、幸せになりたいというのは夢とは言えない。それは欲望だ。夢とは世のため人のためでなければならない。大学の数は減らないのに少子化で、受験戦争などという言葉は死語になった。その分、学生たちの学問に対する意欲も、学力も落ちてきてはいないだろうか。そんなことないよッ!という反論を期待している。

世直しの一助になればと「歌謡曲ルネサンス」を掲げ、こころの伝わる歌の発掘の国民運動を私が始めて、まる2年になる。ことしも8月5日東京・江戸川総合文化センター大ホールで「第2回全日本こころの歌謡選手権大会」を開く(審査委員長作曲家若草恵氏)。課題曲の中から海上自衛隊東京音楽隊のバンド演奏で歌う決勝大会は前回通り。今回から作詩、作曲などの曲制作の公募も行う。
(公式Webサイトはhttps://heartful-song.com/
前回は香川県からたくさんの応募者があり、決勝大会には3人進出と、東京に次ぐ優秀な成績だった。ぜひ今度もよろしく。それでは良いお年を。

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