昭和歌謡裏話、こぼれ話

田勢康弘の昭和歌謡裏話、こぼれ話/ 「紅白歌合戦」


「世は歌につれ」/歌謡曲ルネサンス

2.紅白歌合戦

歌が好きでずっと聴いてきたぼくにはNHKの紅白歌合戦には特別の思い入れがある。

往復ハガキを50枚ほど書いて、昭和35年から5年連続で会場で聴くことができた(うわさではいまは2000枚出して当たればいいほうといわれている)。

初めて紅白を生で聴いた、見たときの感激はいまも記憶に残っている。会場は日比谷の東京宝塚劇場。抽籤で当たった往復ハガキの返信用部分を握りしめて、会場へ入った。まだ渋谷のNHKホールなどなかった時代である。

この紅白が忘れられないのは初めて、というだけではなく他にも理由がある。

お目当ての島倉千代子(当時後援会会員だった)が初めて大トリを取った。歌ったのはコロムビアの全国歌謡コンクールで歌った「涙のグラス」(歌唱鳴海日出夫)をリメイクした「他国の雨」。

男性のトリは三橋美智也で「達者でナ」。美空ひばりは「哀愁波止場」。のちに紅白50回出場の記録を作る北島三郎はまだデビューしていない。

大トリを取った島倉千代子を見て感激し、自分の人生でこれ以上幸せな瞬間はもう来ないだろうと思ったものである。このことは島倉千代子の葬儀の際に私が読んだ弔辞の中にも入れた。

あの5年間が日本の大衆歌謡が一番花開いていたころだと思う。いま歌謡界で実力派と呼ばれる大物歌手は、ほとんどこの時期に新人デビューしている。この紅白で初登場したのが橋幸夫。旅姿の橋幸夫が花道を駆け上がり、会場へ潮来笠を投げたシーンも忘れられない。

昭和35年紅白歌合戦で「潮来笠」を歌う橋幸夫

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