山田ゆうすけのブログ

「卒業ソング」の人気(2)


=「卒業」斉藤由貴=

今の若い人の好きな「3月9日」レミオロメンを取り上げましたが、これとて2005年ですでに10年以上前の作品です。このころからこういうシンプルだけでジーンとくる音楽が浸透してきたのかもしれません。いわゆる、電気仕掛けでうるさい音楽からシンプルイズベスト(これも古い言葉か!?)にシフトしてきたのかも。

一方、ちょうどこれらの若者の親の時代の代表作が斉藤由貴の「卒業」です。これはいい!大好きですね!

1985年のリリースですから32年前。斉藤さんもすでに50才を越えて、さすが大河ドラマで家康を手玉にとる渋い演技が出来るほどのキャリアですね。でもこの曲なかなか難しいです。曲全体のメロディの高い低いのアップダウンが結構激しくあります。加えて、部分的に転調したり、凝ったメロディラインで不思議な雰囲気を醸し出したり巧みな歌つくりです。でも、これをみんなさらりと歌いこなしていて人気があった訳ですよね。30年以上前に。

この作品、とても良くできているはずです。作詞:松本隆 作曲:筒美京平 編曲:武部聡志の3氏ととんでもない超スーパ作家たちの作品です。しかも、ものすごく手の込んだ作り方をしているのに、なんとなく「ファーッ」とした春の卒業シーズンにピッタリの作品作りがされています。

「3月9日」レミオロメンのように、バンドの弾き語り風から生まれた作品とは対照的ですが、プロが腕に寄りをかけて優れた作品を生み出していた時代だったんでしょうね。間違いなくこの「卒業」も当時の「大衆歌謡」だったのだと思います。

この作品が流行ったころ中学、高校を卒業した人が50才~60才。どこかのカラオケ大会で自慢の歌を披露しているかもしれません。「歌い易い新曲の演歌、歌謡曲」ばかり追っかけないで、このころの「胸にキュンとくるような。ちょっと難しくっても歌いたい!」歌を追っかけて欲しいです。それには、私達作家もそういう作品を作らなければならないし、こだわって世に送り出せる仲間を増やしたいです。

ちなみにこの「卒業」のアレンジの武部聡志氏は、かっては大黒摩季、今井美樹などのアレンジで有名でしたが、最近では「ミュージックフェア」や「ソングス」など、テレビでも「生演奏」「ライブ感」を売り物にする番組のアレンジとピアノ演奏でご活躍されていますが、いつになってもこだわりのセンスを感じる巨匠だと思います。

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