「歌唱」ここがポイント

シャンソンの語り調の曲、言葉が伝わる歌い方とは?


ブレスでアクセントをつける!その5『Espelho 鏡』

「日本生まれのファド」であるが、この曲も「大好きな歌だけど、歌うのが難しい!」と良く言われる。それは、「難しいけどチャレンジして歌いたい!」というファンが増えてきたことの裏返しでもあろう。

この曲についても「月刊歌の手帖2016年8月号」に掲載された楽譜と西山ひとみさんの歌唱をもとにポイントを紹介する。

楽譜協力:「月刊歌の手帖2016年8月号」



いわゆるシャンソンの語り調の曲ではあるが、言葉を16分音符でたたみ込むような部分が多くあるのでなかなか難しい。そのため、ブレスポイントがこの曲を歌う時の出来を大きく左右すると言ってもいいだろう。

最初の「ゆきずりに」をインパクトなくダラダラ歌ったらこの作品は面白くない。とは言え、強く叫ぶものでもない。この言葉の直前で素早く息を吸って、一気に「ゆきずりに」と軽くアクセントをつけて歌い放つ感じ。強くもなく弱くもなく、このブレスの加減を何度も繰り返しレッスンが必要な楽曲であろう。

後ろの「かけられて」では8分音符ですこし落ち着くが、気持ちの上では前半と同じように息継ぎ→発声をキープして欲しい。

西山ひとみさんは、軽くさりげなく歌っているように聞こえるが、いっぱい息を吸って貯めたエネルギーを、言葉一つ一つに巧みに少しずつ燃やしている感じ。言葉が伝わってくるとはこうした息遣いの繰り返しなのだ。

もちろん彼女がこの主人公になりきってドラマを伝えていることは言うまでもない。

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